#230 「お気に入りのボールペン」

 今朝、案の定、いつものボールペンがいつもの場所に置いていなかった。ボールペンなぞ黒ければ何でもいいと思うだろうが、私もこだわりの側面があるので(側面?いやいや正真正銘のこだわり男だ)この4色ボールペンでないと!という意地がある。一方この三菱Uniの900円の4色ボールペンも今まで何度失くしたことだろう。そこで私が決めた恒久対策は、用途ごとにそれぞれ使う場所に置いておくということだ。デスク用に1本、外出用に1本(これはいつものナップサックのポケットに入れて)持つことにした。

 それが、今朝、デスクに置いているはずの1本が見当たらない。思い当たるところをいくつか探したが見つからない。こうなると、置き場所を決めているというシステムがかえって邪魔をして、それ以上の可能性を脳が柔軟に推し量ることができない。脳はやはり使わないことで劣化するのだ。

 それにしてもボールペンと傘について言えば、今まで何本失ってきただろう。今まで失った傘を並べれば、確実に傘屋が開けるレベルだ(誰が買うかは別として)。今まで失った傘やボールペンはいったい誰がどこで使っているのだろう。もう一度会ってみたい気が沸き起こる。甘酸っぱい感覚。でもそのまま粗大ごみへ直行なのかもしれないが。

 ある時からの戦略として、「あえて高級でお気に入りになりそうな逸品」を使用することにした。この戦略はかなり有効に働いた。こんなに高い傘だから、ボールペンだから余程気をつけようという気になるのだ。これでかなりの長期間はそのお気に入りのものを楽しむことができる。しかしこんな蜜月も永遠には続かないのだ。いつかはお別れの日が来る。その時の失望と悲しみはいかばかりのものか想像いただきたい。

 しかしよく考えれば、高級品を買って長持ちさせる(でもいつかは失う)のと、安物を買ってすぐに失うのと、コスパを考えればほとんど同じじゃないのか。いやいや、コスパで判断するのは嫌いなたちなので、お気に入りをいかに長持ちさせるかをもっと頑張ろう。

コメント

コメントする

目次