#237 「人生リマインダー」

 最初は「リマインダー人生」としていたが、こちらのタイトルのほうが面白そうだ。歌のタイトルにもなりそうだ。

 さて、スマホの機能でどれを一番使っているかと言うと、間違いなく「リマインダー」だ。これがなければ仕事も暮らしも難しい。ダイアリーがあるじゃないかと思われそうだが、ダイアリーは頻繁に開けないと効果がないので厳しい。スマホは一日に何度も開けるので、ほぼ確実にひっかかる。

 ルーティーンになっている生活習慣などは、いちいちリマインドされなくても身についているということはある。しかしこれには落とし穴がある。というのは昨日やったことを「今日やった」と思い込んでいるというケースがたまに発生するのだ。あまりに毎日やっていることは、こういうことが起こる。近時記憶を蓄えるのが怪しくなるというのはこういうことだ。

 あとは、「リマインドされるにもベストなタイミングが必要」ということだ。つまり何かに追われてほとんどスマホを開けなかったとき、その時間が終わってポワッとのんびりリマインダーが上がってきて舌打ちをするということも現実にある。

 それ以外の問題として(何だか問題だらけになってきたが)リマインダーは時間がバラバラに上がってくるが、表示されるのは重なっているということだ。つまり上がっているのに一番上に表示されていないがために見逃される可能性があるということ。

 つまり便利なツールであっても、その使い方がきちんとされていないとかえって失敗することがあるので要注意。これは、今どんどん進歩しているAIにも同じことが言えると思う。要は便利ツールはすべて「使う」のであって「使われる」のではない。

 しかしこのリマインダーツールも思いもかけない効果がある。それは、不思議と「リマインダーを仕込んだものは、それが表示されなくても覚えていることが多い」ということだ。つまり、そこに「リマインダーを仕込む」というひと手間を入れることで、人間の脳に自然にリマインド機能がセットされるような現実がある。タイマーをかけて寝ると、そのタイマーが鳴る前に自然に起きられるというような。安心すると注意力が増すというのか。なんだか逆みたいな不思議な機能が脳にはある。

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