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Myコラム(1) 「介護職の魅力」
17年間、介護の現場に立ってきた私が感じるのは、生活のためにとかお金のためにとか、打算的に介護の仕事を選んで続けている人はあまりいないということです。
もちろん、私たちは皆、それぞれの生活があり、それを守らねばなりません。「お金のためではない」と短絡的には言えないでしょう。それでも処遇面ではお世辞にも恵まれているとは言えないこの世界で働き続けている、その人たちの多くは人間的に魅力があり、そして人とのかかわりを大事にしている人が多いというのが強い印象です。私は介護業界に入る前は一般的なビジネスの世界にいましたので、それは比較考察上、断言してもいいと思います。
なぜ介護の世界は今ように言えば「コスパが悪い」「タイパが悪い」にも拘らず、働き続けられるのか。介護職は昔から3Kの仕事と言われ、定着しない、すぐ辞めてしまうというイメージがありますよね。でも実は、2021年時点における介護職の離職率は14.3%で、全産業の13.9%と大差はないのです。こと離職率については、介護業界全体で年々改善されてきており、「介護=よく辞める」という構図は必ずしも正しいとは言えなくなってきています。
介護職は感情労働と言われます。そういうと、この仕事に向き不向きがあるようにも思えますが、感情が対顧客(利用者)について用いられる以上に、自分自身の感情を豊かにするものである気がします。つまり、自分が提供する介護の質にもよりますが、介護を提供しているその人自身に豊かな感情と満足感、幸福感を返してくれるものではないかと思っています。それは、仕事を続ける上でのモチベーションになります。
また介護のそれぞれの職場の理念が自分自身に腑に落ちるものであれば、それをとことん追求したくなり、高いモチベーションを維持し続けることが出来ます。そしてほかの業界に比べて、研修や資格の多いこの業界の中では、自らステップアップしていきやすい地盤が整っており、それを追求することでさらにモチベーションが高まるという正の連鎖に持っていけるような気がします。
さていかがでしょうか。魅力ありますよね。介護職として働きませんか。
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