#206 「音楽で映画を観ること」

 何だかよくわからないタイトルだが、今までどんな音楽を聴いてきたかと聞かれると、必ずその中に入るのが「映画音楽(サウンドトラック=サントラ)」というジャンルである、そのことにヒントがありそうだ。中学1年生まではほぼ日本の歌謡曲しか聞いていなかったが、思春期に入るとまずはフォークソングから始まり次に映画音楽、そして高校も半ばを過ぎたころには洋楽POPSへと移っていった。その後、大学に入るとクラシック、ロック、JAZZ、フュージョンと、とにかく節操がないというか、よくわからない流れで聴くものが変わってきた。世の中にこんなおかしな変遷をたどる音楽の趣向があるだろうか。だからいつも言うのは「演歌以外はすべて聞いてきた」ということだ。

 そのおかしな流れの中で「確実にひとつの時代を築いた」のが映画音楽だ。映画をよく観るようになったのは高校2年のころからなので、映画よりも早く音楽だけ聴き始めたということになる。なぜそうなったのかには理由がある。「映画音楽全集(オムニバス)」というレコードを買ってもらったのがきっかけだ。全集だけに「ロマン映画編」とか「アクション映画編」とか「西部劇編」とか「スペクタクル編」とかあったと思う。全集なので確かサントラは少なく大多数は編曲したものだったはずだが、そこは定かではない。

 そこから結構「映画音楽」というジャンルにはまってしまった。サントラ盤を選りすぐって聞き始めたのもそこからだ。FMラジオで「映画音楽(サントラ)特集」という番組があったので、欠かさず聞いてカセットテープに録音し始めた。そのテープはどこへ行ったかわからなくなってしまったが、結構な本数をためたと思う。そして「サウンドトラックを聴く」→「映画を観る」という流れになる。映画はもちろん名画座、当時の「元映」では確か600円で3本立てが観られ、足しげく通った。

 LPレコードの中では、おおむねスタンダードになったような人気曲が大勢を占めていた。「風と共に去りぬ」「サウンド・オブ・ミュージック」「栄光への脱出」「ベンハー」「ある愛の歌」「80日間世界一周」「カサブランカ」「ライムライト」など数え上げればきりがない。それらはほとんど映画も見ていて、映画の場面と一致したりする。

 それが、私がラジオ番組で特集を聴くようになったころは、音楽だけで楽しむことが多くなった気がする。実際、その後映画を観たものもあるが、いまだにどんな映画か知らないものもある。当時、音楽だけで心に残ったサントラは「パピヨン」「鷲は舞い降りた」「セルピコ」「ロリーポップ」「タクシードライバー」「華麗なる賭け」「華麗なるギャツビー」「ミッドナイト・エクスプレス」「バリー・リンドン」「ハリーとトント」「イルカの日」などで、大作もあれば、佳作(?)もあるが、それぞれに音楽は素晴らしかった。それともうひとつ、面白い曲を覚えているのだが、名前が思い出せない。アップテンポの楽しい曲で「犬のなく声」が音階になっていて「まるで犬が吠えながら歌っているように」に聞こえる曲。どなたかわかったらコメントください。    (写真はシネマ神戸)

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 懐かしいですね~。「スクリーン」と「ロードショー」を買ってたことも思い出しました。「犬の遠吠え」が音階に?ちょっと思いつきませんが、見つかりますように。

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