受付時間 9:00~18:00
#213 「矢野健太郎」
自分自身とそっくりの人に出会うドッペルゲンガー現象。世の中には3人自分とそっくりの人が存在するという都市伝説。さて、私にそっくりの人に今まで何人に出会ったかというと、これはあまりはっきりしない。むしろ他人のほうが気づいて言ってくるケースが多い。言われても「え~似てるかなあ」という程度の感想で特段感慨もなく、しかし他人のことになると「〇〇さんによく似ている!」と面白がったりする。やっぱりそこには似ていると言われて喜ぶか微妙に思うかの多分に個人的な感情が入っているのだろう。
さて、今日は外見の問題ではなく、名前の問題である。今まで生きてきた中で、自分と同姓同名の人に何人会ったことがあるだろうか。自分の名前「矢野健太郎」はさほど珍しい名前ではないが、逆にそんなにありふれた名前でもないはずだ。そんな名前との出会いのお話しだ。
私はこれまでに少なくとも4人の同姓同名に出会った。昔からよく言われていたのは元東京工業大学の名誉教授で数学者の矢野健太郎さん(自分の名前にさんをつけるのは奇妙なものだ)。学生なら一度はお世話になる「解法のテクニック」など多くの著書やテキストを執筆されている。もう30年以上も前に亡くなられており、残念ながら一度もお会いしたことがない。

2人目は、実在の人物ではないが、映画「ゴジラ対ヘドラ」に出ていた子役さんの役名が矢野健太郎だとずっと思っていた。幼いころ母が連れて行ってくれた明石の映画館で観たこの映画の一場面で、地球環境について書いた作文を読み終わって言った名前が「〇年〇組やのけんたろう」だったので、子供ながらに感激した記憶がある。さすがにこれは子ども時代の記憶なので念のため調べ直してみると、矢野健太郎ではなく「矢野研(やのけん)」だった。あちゃー。子供のころの美しい記憶は一瞬にしてついえてしまった。
3人目は漫画家で「ネコじゃないモン!」の作者である矢野健太郎さん。この方は何と私より年上でいらした。恐縮ながら漫画は全く読んだことがない。これも調べたわけではなく、偶然、本屋に並んでいるのを見て驚いたものだ。
そしてつい最近出会った4人目は、映画「国宝」のエンドロールで小さく流れていった、スタッフの矢野健太郎さん。毎度、毎度、矢野健太郎が出るか出ないか目を凝らしているほど暇ではないが、やはり自分の名前は視覚的にパッと目につく。肩書は「肌絵師応援」。刺青アートの助手さんかあるいはアート指導とかされたのだろうか。この映画の中ではとても大事な役割なのだろう。
しかし、4人と思っていたが2人目は(自分にはよくある)思い込みだったので、3人ということか。都市伝説が「3人はよく似た人と出会う」なら「3人は同姓同名の人と出会う」というのも新たな都市伝説(矢野健太郎の法則とか)にならないだろうか。
しかし、この矢野健太郎という名前は生まれてからこの方、「この名前でよかった」という思いしかない。この点で両親には本当に感謝しかない。これを自画自賛と言うのか、少し違う感じもするが、本当に素敵な名前だと思っている。平凡すぎもせず、レアすぎもせず、ちょうどよい加減のこの名前。よくある「〇〇さん同窓会」とかを開くとなれば、いったい何人くらい集まるのだろう。

コメント