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#214 「プロフェッショナル」
世の中にプロフェッショナルと呼ばれる人が数あまたいる。いや、プロフェッショナルは何かを極めた達人だから、そんなに数がいるはずはないのかもしれないが、実際はあちこちに「ああプロだなあ」と感じる人がいるのも事実である。
例えば、市場で卵をばら売りしていて、一個の卵に関する品質や特徴、なぜそれがいいのかなどのうんちくを延々と語る人がいる。まさに卵売りのプロだ。もうずっと地域の顔として、いつも地域の人に取り囲まれて世間話をしながら販売しているヤクルトレディ。どこでどう売ったら一番売れるのかを考え続け一日に2万歩以上歩くという。ヤクルト販売のプロだ。
しかしプロは必ずしも長年積み重ねたノウハウや経験が必要というものでもなく、短期間でも一心不乱にそれに取り組んだり学習したりすればなれるものだと思う。あるいは「プロ」とは「目指すべき目標」のこと、そのものかもしれない。
やはり仕事をしている限りはプロになりたいと思し、なるべきだと思う。介護の現場にいたときも、スタッフには常に「プロ魂をもって」と伝えたり、実際に「プロ魂」と書いた紙を事務所のガラスに貼り付けたりした(スタッフにはとてもうざかっただろうが)。
プロというのは生半可な努力では到達できず、やはりそれを追求するにはかなりの信念と忍耐力がいるだろうなあ。しかしこれが達成できて「ああすごいなあ、プロだなあ」と感心する人々がいる。それがスポーツアナウンサーだ。そう思い始めたのはそれほど昔ではなく、どちらかと言えば最近のことだ。

例えば野球中継。「ピッチャー第1球を投げました!胸元に食い込むストレート」、「スライダーですね」とか「フォークがワンバウンドしました」とか、バットに当てていようがいまいがすぐに球種を言う。不思議でならない。相撲中継。「左四つになりましたので、○○関の優位」とか「ここで右を差しに行きますよね」とか解説者を先取りしている場合も多い。多くの人がわからないラグビーもしかり、「ジャッカルを取りにきました」。一瞬、ここはサファリかと思う。フィギュアスケートにいたっては「あ~回転不足でした」とか「4回転サルコー」とか一瞬にして回転数を数えているとしか思えない。カーリングも「次は、あの赤のストーン狙いですか?」とか次の手を読む。やはり生半可な勉強ではできないと思う。かなり努力しているんだろうなあ。
私にとっての最近の「プロフェッショナル」、それはスポーツ中継のアナウンサー。

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