「くらしの中のルーティーン」

皆さんは生活の中に「これは私のルーティーン」と思われる時間はあるでしょうか。

私は前回のブログでも公言しましたように、「臨機応変」という言葉を大切にしていて、それを信条としているくらいなので、さぞかし「ルーティーンなんて馬鹿にしているんじゃないか」と思われているかもしれませんが、さにあらず、自分の生活の中にも多くのルーティーンがあります。

朝起きてPodcastの英語番組を1時間聞く。朝のコーヒーを少しだけ多めに入れて、残りをレンチンしてすすりながら朝一のデスク仕事をする。夕方は30分間エクササイズバイクをこいでから風呂に入って夕食にする(現在は、とある事情により中断中)。寝る前に最低30分間は録りためたテレビ録画を見て自然に眠くなるなど、あまり意識しないで自然にやっていることも含めれば、まだまだあります。

そのうち、このブログが3日に一回の朝一番のルーティーンとかになればなあ~なんて思います。ブログ書かなきゃ、ムズムズ落ち着かないとか。

想像するに、生活にまったくルーティーンのない人なんていないんじゃないでしょうか。毎日違う朝食を食べている人、歯を磨く日磨かない日、違うルートで会社から帰る人、毎晩違う部屋で寝てみる人、極端な例かもしれませんが、程度の差こそあれ、それで落ち着いて生活できる人は余程の修行を積んだ達人ではないかと思います。

たとえ、仕事の関係などで寝る時間がバラバラになっても、寝る前にいつもの小さなグラスで同じスナックを肴にウィスキーを飲む、そんなささやかなルーティーンを持つことで、なんとなく小さな幸せを感じ、ホッとして寝られるんじゃないでしょうか。

思うに「くらしの中のルーティーン」とは、イコール「暮らしの中の安心感」に他ならないと思います。これが崩れた状態が「非常事態」です。

私は昨年末に、深刻な病気ではないものの、人生で初めて手術を含めた1週間程度の入院をすることがありました。その間にいつものルーティーンはもろくも崩れ去ったことは言うまでもありませんが、実に不安で落ち着かない日々でした。

そして、それは今は能登半島の被災地、また中東のガザという場所に起こっているのです。一日も早く、地域の皆さんたちがルーティーンをこなせる何気ない日常の日々にもどられることを心から祈ります。         矢野健太郎

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