#077 「あさごはん」

私にとって、朝ご飯は三度の食事の中でも特別なものです。私の生活の中のQOL(生活の質)を上げるものを数えていった中でも、ベスト3に入るくらいかと思います。朝ご飯は、前の日の夕食が終わった直後くらいから楽しみになります。ヨーグルトなんかはトッピングを何にするかを考えて、だいたいはすでに人数分作って冷蔵庫に入れておきます。もちろんトッピングネタはいろいろな種類を欠かさないように在庫しておきます。

 そういうとわかると思いますが、一日の大半はお腹を空かせている私ですが、朝ご飯だけは、「お腹がすいているから」待ちどおしいということではなく、生活の中の大切な一つのセレモニーとして楽しみにしているというわけです。

 朝ご飯というのは一般的に各家庭でほぼスタイルが決まっているんじゃないでしょうか。栄養を考えたり、その日のスケジュール次第だったりで、今日は和食でおかず多め、今日は菓子パンとコーヒーだけとか様々に変えるのもありだとは思いますが、大半は(だいたい用意する時間も限られるので)「定番」にしておくという家庭が多いんじゃないかと勝手に思っています。みなさんはいかがでしょうか。

 うちの「定番」は洋食(パン食)で、ヨーグルト、コーヒーというスタイルです。しかし、パンの種類、塗るもの、フルーツをつけたり、たまにゆで卵や野菜をつけたりすることで、若干の差別化をは図っています。買い物に出たとき、こだわりの好きなパンを買って帰り、それが食卓に乗ることはあります。あんパンが大好きで、トーストにも粒あんを塗ってあんトーストにします。「私の定番」といえば、間違いなくそれですね。棺桶には「粒あんパン」を入れてもらうように頼んでいます。

 朝はあわただしくて、いつも朝ご飯抜きというのは若い人には多いかもしれませんが、私には考えられません。それを抜いてしまうと、「お腹がすく」とか「一日の活力が出ない」とかいうよりも、一日の中の大切な儀式が失われ、QOLが大きく下がってしまうと思います。「臨機応変」をモットーにしていますが、この朝のルーティーンだけは譲れないところだと思います。

 サラリーマン時代によく東南アジア諸国に出張していましたが、出張自体は多少辟易していた部分はあれど、だいたいはホテルについている朝食を楽しみにすることで出張のモチベーションを保っていました。今だから言えることですが、朝食の充実具合でホテルを選んでいたところもあります。いや、高級ホテルには泊まれませんでしたが、安ホテルでも、ここの朝食はいい!というところはだんだんわかってくるのです。

 そして、東南アジアのホテルはビジネスホテルでもだいたい朝はビュッフェ形式でした。すると、決まって朝から食べ過ぎて、午前中の仕事は眠くなるなんてことも多かったです。いやいや、昼食も夕食もだいたいはお客さんと食べていたので、バブルのころは大変でした。カロリー摂取量が多すぎて。駐在2年目くらいに体重は冗談なしに20キロは増えてアドバルーンのようになっていました。

 朝ご飯が大切だということは私のQOLの大切な要素です。エンディングノートには、これだけは「こだわり」として書いておこう!

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