#066 「タブー」

ブログのトピックやタイトルについては、私は以前、#056「ブログと私」のブログでも書きましたように、だいたい書き始める直前に決めて、エイヤと書き始めるということが多いです。すなわち、今日なんというブログを書くかはその日になってみないとわからないのです。しかし、今回の第66回のトピックだけは、だいぶ前から決めていました。それは、「66」という数字にかけて、「タブー」というタイトルで書こう、というものでした。

 タブー(禁忌)、ジンクス、不吉の象徴、迷信、正式にはどれが一番的を得ている言葉かわかりませんが、ここでは「タブー」とします。ほとんどの人に「タブー」である物や事象があると思っています。一方で、そんなの全然関係ないという方も少なからずいらっしゃるでしょう。その割合がどうなのか、またそういう研究自体が存在するのか・・・・すみません、調べていませんが、その人にとって見たり聞いたり読んだり出合ったりすると「自分にとってよくないこと、不幸なことが起こる(と思い込んでいる)」物、事象のことを言っています。そして、それをいつも、異常に気にしている人は、不安神経症、とか強迫神経症とかいわゆる「精神症状」の部類に入ってくるということかと思いますが、どのくらい気にすればそう呼ばれるのか、その境界線も難しいですよね。

 いつも通り前段が長くなりましたが、私にとってのタブーは「6」という数字、事象としては「黒猫がすぐ前の道を横切ること」です。割とタブーとしてはポピュラーなものであると思いますが、これが落とし穴でした。つまり、そう思わなければタブーにはならなかったものが、一度そう思い込むことでだんだんタブー感が増していくという悪い連鎖に陥ったのです。

 6の数字は、いわずとしれた「オーメン」の映画が発端でした。詳しく説明するのも怖いのでぼやかしますが、6が3つ付く日時に生まれた子が、悪魔の子として関わっていく呪いのストーリーです。私はそもそも怖くてオカルトものは見られないのですが、あらぬことかテレビで何度も予告編が流れたので、否が応でも怖い数字として頭に刷り込まれてしまいました。そして、6よりも66、66よりも666(あータイプするだけで怖い)と増えていくと、より強いタブーとなり、前を行く車のナンバーなどでその数字を見た日は一日気分がよくないこともあります。そしてすこし行動を慎み、おとなしめにしています。

 「黒猫が目の前を横切る」も大変ポピュラーなタブー光景ですが、これも私はたまたま(一度だけ)その光景に出くわした後、本当に大変な目に遭ったという偶然の出来事があったので、これは本当だったんだとすっかり信じ込んでしまったのです。一度信じ込むと、それ以来何度かそういう光景に合っていますが、「やっぱり嫌なことが起こった」気分になるので不思議なものです。

 最近は6の数字も黒猫ちゃんも「逆に幸運なことが起こる」と思い込んだらいいんじゃないかという対処療法のようなことを思いつき、ちょっとそう考えるようにしていますが、まあ脳の中の「思い込み」はそう簡単には変わってくれません。しかし、心の中の「タブー感」は少し軽くなったような気もします。

 皆さんにとってのタブーはなんでしょうか。あるいは、そもそもそんなタブーなんてありえない!ということでしょうか。それを話すだけでも恐いということかもしれませんが、みんなでシェアできるということは、少しでもそれがましになるということではないですか。そんな話をシェアする場が持てればいいですよね。

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