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#190 「正解」
前回は今年の最後ではなかった。多分。これがちゃんと書き終わったらの話し。
最近は誰でもどこでも「月日の経つのが速い」と言っている。これが海外であれ、やっぱり言っている。昨日のテレビでも、毎年年末にやっている定番の番組のキャスターが「もうこの番組が来た。まるで前回は昨日のことのようだった」と言っていた。
何故か。なぜ全世界で「月日が経つのが速い」ということになっているのか。これは、今の技術の進歩と関連がないとは言えまい。以前は一つの問題を考えるのに結構時間がかかった。その一つの問題を解いているときに、人に聞いたり、図書館に行ったり、研究機関に問い合わせたり、途中で疲れてひと休みしたり、「まあ来週でいいか」ということになったり。早く早くと言われても伸ばし伸ばしにできる余裕もあった。生活のスピード自体がゆっくりしていたのだ。まるで時間自体がゆっくり流れていたかのように。
時代は確実に変わってきた。何よりこれから世界を席巻していくのは、間違いなくAIだ。どんな技術もAIをどう利用してどういう役割を持たせるかが勝負になる。多くの労働者が酷使されて積みあがった膨大なデータベースで無限大に膨らみ続ける「人工知能」が世の中にどんどん「正解」を放出していく。消火器から勢いよく泡が放出されるように。
技術はどんどん進歩し、そしてどんどんスピーディに「正解」が放出されていく。だから時間の流れも速くなるはずだ。課題解決が次から次へと進み、その次の課題が新しく求められていく。そしてまたAI技術は進化していく。

持論だが、この技術の進歩がエスカレートして加速度をつけて進んでいくと、いつか「もうそれ以上無理」というポイントに到達して、全世界は一度振出しに戻る。つまり「リセットされる」状態に戻ると思っている。我々もう高齢者に両足をつっこんだ人間たちは、まずそれまでには命が終わるはずなので好きなように言えるが、考えないといけないのはこれからの時代を担う子供たちだ。
これからたどる道は地球温暖化と気候変動、年金制度の破綻、地政学的な世界情勢の極端な変化などどう考えても逆境にさらされると言っても過言ではない。
だから、我々は全力で子供たちに明るい未来を残さなければいけないと思う。それは「技術が進歩してるんだから、AIに聞きなさい」ということでは決してないと思う。「一緒になって考える」というのがとても大切かと思う。どうやったら気候変動に少しでも対応できるのか、どうやったら安定した経済が維持できるのか、どうやったら世界が平和になるのか、その正解は私たち人間にしかわからない。
なーんちゃって!柄にもないブログで今年のブログは終了です。皆さま、良いお年を!

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