#179 「Uターン同居」

 世の中に社会に出てあるいは結婚して独立して親元を離れたあと、ある程度たってから親元に戻ってきて同居するUターン同居ってどのくらいいるのでしょう。

 今朝、ふとそんなことを考えたのがこのブログのきっかけです。あるネットの情報によると、今、親と子供夫婦の同居世帯は23%、近居(近所に住んでいる)世帯は52%もいるようです。まあこれがどの程度正確かはわかりませんが、統計上、世の中に独居世帯は19%、単独世帯(老老夫婦も含む)は34%あるという数字を見れば、この数字は信憑性があるようなないような判断が難しいところです。

 しかし、これが「Uターンしての同居」となれば、そんなに数はないでしょう。親との同居に理由は複数あると思いますが、Uターンしてから同居する理由は大きく二つに分けられるかもしれません。ひとつは「親にたよる」同居、もうひとつは「親の面倒を見る」同居です。うちの場合は両方が合わさった複合型と言えました。

 「親の面倒を見る」という名目で、帰国後の住まいを確保した(つまりたよって転がり込んだ)という、別名「ちゃっかり複合型」でした。最初は(16年間海外在住だったあとの日本での生活に慣れるための)生活リハビリも含め、結構全面的に面倒を見てもらっていたのが、お互いの世帯が同等に暮らす「二世帯住宅(出入口一緒型)」に変わり、そして母が亡くなってからは、どちらかと言えば私たちが父を見ながら生活しているスタイルに変わってきました。

 まあ父も昨日93歳の誕生日でしたから、普通なら「完全引退」でしょうが、そうはさせません。完全引退宣言して自分の趣味とかやりたいことに生きてくれればいいんですが、だいたいはテレビの前で寝転んでいるだけなので、少しでも長生きしてもらうためにも何か役割は欠かさぬよう、また清潔には気を付けてもらうよううるさく言っています。できるだけ本人に考えてもらうようすべて手助けするのはやりません。

 自分宛ての郵便ももう内容がほとんどわかっていませんが、最初からすべてこちらで処理するのではなく、必ずまずは本人に渡しています。

 正直、父は面倒くさいし、いろいろ言われるのが嫌なので、私たちが外出するというとあからさまに喜んでいます。「旅行に行ってこい」とよく言われます。まあそうやってお互いがお互いの刺激になりながら生きていけるのは幸せということかもしれません。

 

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