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#174 「EXPO2080」
大阪万博もいよいよあと1か月を切り閉幕までカウントダウンが始まりましたね。今はパビリオン工事の未払い問題や閉幕後に大屋根リングをどうするかなどの問題がニュースでよく流れています。
今回の大阪万博についてどうも腑に落ちないことがあります。どうしてもよく理解できないのです。それは、万博開催について、あれだけ世間での関心の薄さや工期の遅れ、予算の不足などあらゆるネガティブなコメントがテレビでも新聞でもクローズアップされていたので、正直、私自身も万博会場の中は「閑古鳥が鳴いている」イメージを否が応でも植え付けられていました。しかしいざ蓋を開けてみると、まずはあの初日の大行列と入場の大混乱の映像に驚き、それからしばらく経ても流れる映像は「大盛況」「大行列」で驚くことばかりでした。
どこからこの急展開は発生したのでしょう。ただ驚くばかりでした。マスコミ報道や人の心を批判するつもりは毛頭ありませんが、結局、私たちは万博に行くことを躊躇し、尻込みし、そして機会を逃し続け今に至っています。まあ私たちの思い切りが悪いのは間違いありません。しかし、この夏の異常な暑さ、連日のように報道される「混雑の絵」、また近隣で参加した方から得られる「予約しても当たらない、当日参加で入ろうとしても長蛇の列で」などという情報に、やはり思い切りの悪い私たちに「お尻をたたいてくれる要素」はあまり見つかりませんでした。
しかし、参加した方の十中八九は(過酷だったにもかかわらず)「よかった。また行きたい」というもので、具体的に良かった点を挙げてくれます。「大屋根リングだけでも歩きたい」「コモンズパビリオンだけでもいいから行って、多国籍の人と話したい」という気持ちはふつふつと湧き上がっては来るのですが、それでも機会を逸し続けた私たち。そしてあと閉幕まで1か月を切った今、少しでも涼しくなり始めたこの時期となってはさらに混雑は予想され、まことに無念ながら参加を断念せざるを得ません。
先日、近隣の地域の会合で役職の4人の方に万博に行ったか聞いてみましたが、(高齢者が多数派の)地域の役員は誰も行っていませんでした。混雑しているとか、現金が使えないとか、やはり高齢者にはまことに敷居の高いものでしょう。高齢者世帯と言ってもいい私たちの家族にとっても。

前の大阪万博EXPO70のときは、7回参加しました。小学校4年生で完全に親のすねをかじるしかなかった僕ちゃんでしたが、超元気でしたので。まあ7回行っていれば、人気のパビリオンは3割方は制覇したんじゃないでしょうか。まったく根拠はありませんが、前回から今回まで55年、すると次回は55年後の2080年にもう一度大阪で万博をやるということにしましょう。その時、私は120歳。その頃になると、もう技術の進歩が行くところまで行って、バーチャル万博ですべての人が楽しめるようになるのではないでしょうか。超高齢者の120歳のおじいちゃんにも易しい方法で。
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