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#093 「男の井戸端会議」
一昨日のいこいの広場3丁目の第一回会員総会は大盛況のうちに無事終わりました。地域包括支援センターの方がおっしゃっていましたが、今や地域団体の総会と言っても形骸化したものがほとんどだが、ここの総会は「まさに総会みたい」でしたと。「そうかい?」とは返しませんでしたが、嬉しいことです。それくらい、時間が押してもご意見を活発にいただいて、おかげさまでこれからの課題が多く見え、宿題が増えました。
総会の後は、ポットラック式のパーティーで、これもみなさん手作りの品や思い思いのものを家から持って来たり買ったりしていただいたり、やはりこの形式のパーティーは楽しいということが改めて分かりました。お腹いっぱいになってもまだ食べきれませんでした。マスターのコーヒーも人気でした。
そのパーティーは、ごく自然に女性陣は食事が置いてある部屋で丸くなって立ち話をし、男性陣は掘りごたつのいつもの部屋で固まって食事をするという、まるで紅白歌合戦のようにビシッと男女に分かれました。女性の部屋はつねに活発に談笑していたようでした。男性の部屋でもときどき静寂が訪れながらも概ね楽しく歓談しながら食事をしました。
食事も終わり、ときどき静寂と盛り上がりを繰り返しながら歓談を続けていた男性陣で一人、「ここの居場所はこれ(おしゃべりする)だけでいいんかな」とつぶやいた方がいました。私は即座に「建設的な話が多いからいいんですよ!」と返しましたが、(いや待てよ。おしゃべりが建設的じゃないといけないという理屈はない)とも思いました。
この世の中で、男女の平均寿命や健康寿命の差は明らかです。思うに、その差は「いかに外に出てきてお互いにダべり合うか」の差だと思っています。今の時代に「セクハラ」と言われようが構いませんが、井戸端会議は昔から女性の専売特許と言えます。だいたいは外に出てきて丸く輪になっての立ち話です。むしろ建設的ではない話題(ほら、きっとセクハラで炎上するぞ)の方が多いです。しかし、このスタイルのおしゃべりは、必ずひとを活性化します。それに比べて男性は昔から群れをつくらず、孤立して家に閉じこもってしまうことが多いのが現状です。そうすると脳も身体も活性化されず、衰えが早く、寿命も短くなるのでしょう。
地域で「男の〇〇会」という催しが企画されるのもそういう理由からのはずです。男性が気兼ねなく、たとえそれが建設的な話題でなくとも、楽しくおしゃべりすることは、実は心身の健康のためにも必要だと思います。
そもそも、いこいの広場の居場所のコンセプトの大事な要素として、「歓談する中にその人の強みを見出して、その人が輝く」というのがあります。おしゃべりをなおざりにするなかれ。おしゃべりは人類を救うかもしれません。
男性のみなさんも女性の皆さんも老いも若きもジェンダーレスの人も障害を持った人もそうでない人もどんな国籍の人でも富める人も貧しい人もみなさん集まっておしゃべりしましょう。一人でも多く家を出てきて集まれると嬉しいです。
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