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#080 「カレーはカレー呼ぶ説」
そんなシリーズが続くのかは不明ですが、「類は友を呼ぶ」シリーズの第一弾として、今日は「カレーはカレーを呼ぶ」についてしたためてみます。
以前から自分のクセというか習慣と言うか、カレーを作った、あるいはこれから作ろうとしている日は、何故か朝からカレーパンを食べ、昼は在庫していたレトルトカレーで済ませ、そして・・・「やばい!夜もカレーだった!」と後になって気がつくということがよくあります。あるいは、買い物のときに何気なく翌日の朝食用にカレーパンを買っていたとか、頭で計画したのではなく、体が自然にカレーを集めていたという経験です。
なぜ、そういうことになるのか。少し、その理由を考えてみます。皆さんはどのくらいの頻度でカレーを食べますか(すっかり連載コラムニストのようになっていますが)。うちは多くても月に2回程度でしょうかね。しかし逆に言えば、月に2回は必ず作る「定番」と言えます。なぜそのように定期的にカレーを作るかと言えば、なんとなく「そろそろカレーが食べたいなあ」という気持ちになるんだろうと思います。つまり、物理的に「体が欲するサイクルがある」ということでしょうか。そう考えると、特に意識しなければ、自然と朝がカレー、昼がカレーで、晩もカレーになってしまうという現象が起こることも理解できます。(え?理解できません?)
そもそも、カレーは一度作ると、一般的には最低でも2回分は食べますよね。だいたい翌日のお昼は、前日の残りのカレーを温めて済ますというような具合です。うちでは、カレーうどんにしたり、カレーをトーストに載せて焼いて「即席カレーパン」にしたりすることもあります。それでも、2日目だからもうカレーは飽きた、というようなことは滅多にありません。
カレーの発祥は古代インドということです。そして、インドでは地域によっては本当に毎日カレーを食べていますよね。そして、そのカレーのスタイルは日本とはかなり違います。ほとんどが、香辛料の混ぜ合わせによっていくつかの違うカレーを大皿の上に載せて、手で混ぜながら食べます。毎日少しずつ中身が変わっていたりしますし、基本的にカレーはお腹にやさしいので、毎日食べても飽きないというわけです。(インドには行ったことがないですが、インド人の多いシンガポールでよくインド料理店で食べていたのでわかります)。
でも日本人は毎日はカレーを食べません。そういう日本人にこれまで出会ったことは記憶にありません(日本国籍をとったインド人とかは知りませんよ)。しかし、カレーを食べなくても死ぬことはないでしょうが、必ず「そろそろカレーが食べたいなあ」というときは不思議とやってくるのが「カレーのカレーたる所以」です。それも外食ではなく、家で作るカレーとして。
日本人好みにアレンジされたカレーですが、意外に外国人で「日本のカレーが好き」と言う人に出会うことが多いです。実際の経験から言っていますので確かです。定期的に体が必要とするときがやってくる。カレーは今や日本人のソウルフードと言ってもいいですよね。介護職の新米のときに、申し送りで「○○さん、最近カレイ臭が強くない?」と言われて「いやあ、最近カレーは食べてなかったと思いますよ」と言ったくらい思い入れの強い私が言うのですから、確かだと思います。
(写真は「味の素パーク、やわらかお肉のカレー」レシピより)
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