#064 「いこいの広場と呑み鉄旅」

いつも重いトピックが続いていますので、ちょっとここらで軽いトピックを一席。ある先達に紹介されて見始めた、六角精児さんの「呑み鉄旅」の番組、ときどき見忘れながらもだいたいは録画して見ています。とにかく面白いです。

 何が面白いか。鉄オタである六角さんの鉄道ウンチクも当然面白いし、BGMで流れる六角精児バンドのオリジナル曲や、六角さんオススメの1曲もナイスな曲が多くて楽しめます。因みに妻は最近、六角さんの「お父さんが嘘をついた」にはまっています。あんな独特の歌詞を書いて歌っても違和感のない方、六角さんしかいないです。
 しかし、何と言っても一番は六角さんが朝一番でローカル線の電車に乗ってすぐにプシューとプルタブを開けて缶ビールを飲む、名も知らぬ駅で降りて酒蔵を訪ねて試飲する、夜は知らない街の居酒屋で飲む、一日の締めにまたビールをプシュー・・・という感じで、この人どこまで飲むのか、その飲みっぷりが実に痛快なことです。そして、試飲するときは、その「食レポ」ならぬ「飲みレポ」が実に細かく分析されて的を得ている(だろうと思わせてくれる)ところ。すごいとしか言いようがありません。

 その「呑み鉄旅」で天竜浜名湖線の旅をやるということで、当然録画しました。何せ私にとっては第二の故郷で(そしてシンガポールは第三の故郷)しばらく住んでいた遠州の鉄道であり、1987年に旧国鉄二俣線から第三セクターの天竜浜名湖鉄道になった路線です。その第三セクターになる直前に、記念にと妻と路線を端(新所原)から端(掛川)まで旅した懐かしい路線です。妻の生家近辺の遠江森駅や戸綿駅には降りませんでしたが、掛川、遠江一宮、二俣本町、西鹿島など馴染みのある駅名と土地や景観や人々や方言が出てきてそれはそれは楽しめました。

 その中で、始発の掛川を出発してほどなく「桜木駅」に降りた時の駅の看板を見て、次の駅が「いこいのひろば」となっていたことに仰天しました。その駅自体は特にフォーカスされませんでしたので、ネットで検索してみると確かにありました、「いこいの広場」駅。掛川から数えて4番目の無人駅です。嬉しかったですね。「いこいの広場」は全国区だったわけです。ちなみに第三セクターとして再出発した1987年に新設された駅ですから、当然、私たちのいこいの広場よりずっと前に名付けられたわけです。由来を調べると、すぐ近くに「いこいの広場」という運動公園があるからということです。ちなみに私たちの「地域の居場所」は「いこいの広場3丁目」ですよ。3丁目がつきます。お間違いなく。私たちの居場所の命名は、2008年に湊川町3丁目に開校した英会話教室が「ことばの広場3丁目」だったので、そこからのシリーズとして弟弟子に名付けました。

 「いこい」「憩い」という響きは(手前味噌ですが)とてもいいですよね。人がそこに行ってホッとすることができる、心が和む、肩ひじ張らないで本音が言える、まさに「地域の居場所」にはぴったりの名前だと思っています。今日はやけに自画自賛が多いですが。みなさま、そして地域の生きづらさを抱えていらっしゃる方々のお越しを心からお待ちしています。ここのマスターのコーヒーは美味しいと評判ですよ(また)。

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