#052 「僕が老いを実感するとき(Grow Old With Me)①」

ジョン・レノンの名曲 “Grow Old With Me” いいですねえ。二人で年をとっていく中でいろいろあっても自分の信念は変わらないという内容でしょうか。愛する二人が年を重ねる様子を歌った歌は割と日本でもあったりします。私は、中でもチューリップの定番曲、「ぼくがつくった愛の歌」が好きだったりします。

 さて、私も今年64歳。確実に年をとってきています。そしていろんな局面で確実に「老い」を感じることが増えています。私は自分の信条として、「老い」を少しずつ受け入れながら年をとっていったほうがよいと思っています。何故なら、ある日突然、愕然としてあらがうよりも少しずつ普段から折り合っていく方がダメージが少ないに決まっているからです。その方が自分の心身と己の尊厳を守れるはずです。私は、これを「アンチ・エイジング」に対抗して「エイジング・フレンドリー」と呼びます。まあ、既に存在する言葉かもしれませんが、私は知りませんのであたかも自分が作ったかのように書きます。

 精神的なものと同時に肉体的にもエイジング・フレンドリーは必要だと思っています。年をとると皆しわが増える。禿げる。白髪になる。贅肉がつく。目が垂れる。若い時から美人、イケメンと呼ばれていた人々は、やはりできるだけ長く、そういようとして老化とあらがうかもしれません。実際、それに成功して驚くくらい「年をとって見えない」女優さんなんかもかなりいます。

それで自己肯定感が増すのだから、それはそれで有意義なことですが、それだけ「アンチ・エイジング」に時間と労力を割くんだったら、私だったら「エイジング・フレンドリー」のほうを選びますね。まあ、昔からだいたい年より老けて見られていたので、特に気にならないということも大きいです。

 具体的に自分が「老い」を感じる局面は次のようなときです。これは、一般的なものを並べ揚げたものではなく、あくまで私個人の場合はこうだということです。

(1)手先の動きが鈍くなり、つかみきれずによく物を落とすこと。

(2)距離感覚が悪くなり、家具などによくぶつかること。

(3)聴力はよいと自慢しているわりに人に何度も聞き返すこと。

   ※私は、これは「理解力」の低下だと思っています。では、以前はよくて年とともに悪くなっているのかというと、ノーコメントです。

(4)適切な語彙がなかなか出てこないこと。会話に「アレ」が増えたこと。

(5)人の顔はよくわかるのに、名前がなかなか出てこないこと。

   ※街であった人の名前を最後まで思い出せないで会話していることもあります。

(6)本の活字やパソコンの文字がかすんだり歪んだりしてよく見えなくなったこと。

(7)本を読むスピードが圧倒的に遅くなったこと。

   ※もともと速い方ではありませんでした。

(8)息が長く続かなくなり、歌が上手く歌えなくなったこと。

   ※だからというわけではないですが、カラオケに行かなくなりました。

 さて、皆さんはいかがでしょうか。私の場合について8つ上げてみましたが、もうすでにブログとしてはかなり長くなってしまいましたので、続きはまたにすることにします。

次回は、自分の老いとうまく折り合っていく、「エイジング・フレンドリー」についてもう少し掘り下げ、家族で、夫婦で一緒に老いて行くことについて考えていきたいと思います。

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