#050 「ひきこもり生活の楽しさ」

今回の台風10号は、とにかく動きが遅く、進路が定まりません。いつが一番ひどい状況になるかもわからず、私も木曜日に買い出しに行って以来(金曜日に緊急の受診に出ましたが)ほぼ在宅で非常事態に備えていました。結果、台風は大きな影響はなく過ぎ去っていきそうで、また明日くらいからは、外出する生活に戻れそうですが、このように3日近く家に引きこもったのはかなり久しぶりのことだと思います。

 「ひきこもり」の言葉を軽々しく使い、多くの人がその状態で生きづらさを抱えている社会問題の「ひきこもり」とごっちゃになってもいけませんが、普段の生活パターンがある日突然変化するというのは、意外に新鮮で自分なりに楽しめたような気がします。

 普段から在宅仕事も多く通勤もありませんので、働いている方々が「突如、家にこもる」のとは、その落差が違いますが、それでもある程度の違いはありました。

 何が楽しかったか。ひとつ具体的にあげられるのは、食事の部分です。いつもはその日の食事についてその日に考えて買い出ししたり調理したりしていたのが、ひきこもりの間は備蓄の一品一品を組み合わせて毎食をどのようにするか、パズルを解くようなその作業が楽しいものでした。足りない食材があれば、普段なら一品でも買いに出たりするのですが、代用品にするとか、なしですますとか、その辺りの判断も面白いです。

今回の「台風ひきこもり」については、それ以外の理由をいうのは難しいのですが、あえて言えば「普段と違うパターンの生活をしている」という気持ちの部分でしょうか。メリハリのようなものです。ルーティーンを日々こつこつこなしていくのは強い意志のいるすばらしいことですが、たまには、そこに180度違うような変化を入れるのは大事なことだとしみじみ思いました。

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