#025 「東京・ザ・コストロポリタンシティー」

「東京へは もう何度も行きましたね 君の住む 美し都」

東京を歌った曲と言うと、かつてフォーク少年だった私は、いまだにこの曲を一番に思いだします。1974年に出された、マイ・ペースというデュオのずばり「東京」という曲ですが、今日Apple Musicで調べて驚いたのは、「東京」というタイトルの曲だけで全部で34曲もありました。全部聞いたわけではありませんので、確信を持っては言えませんが、この中にはカバーしたものもきっとあるはずなので、すべてが別の曲ではないかもしれませんが、それにしても多いものです。これに「おら東京さいぐだ」とか「東京ブギウギ」(古いですねえ)とか歌詞に東京の言葉が入るものまで含めると、いったいいくつの曲があるのでしょう。

ちなみに「岡山」や「長野」と言う曲があるか調べましたが、ないようです。(岡山と長野の方々、ない地名の代表になってしまいすみません)「神戸」というタイトルの曲でさえ、前川清さんの1曲だけでした。因みにこの曲と大ヒットした「そして神戸」は別の曲です。

さて、「都市名の入った曲当てクイズ」でもないのに、この話題だけで長くなってしまいました。ここから何が言いたかったかと言うと、東京はそれだけの数の歌になるくらいの悲喜こもごも、人それぞれのストーリーにあふれている、単純に言い切るとそれだけ人の数が多いということでしょう。

今回、久々に訪れて感じたのは「とにかく人が多い」ということです。駅の構内に、地下鉄の通路に、横断歩道に、街の公園に。地下鉄の乗り換えなどはだいたい大波の押し寄せていく方向にそのまま波乗りしていけばことをなします。人の数は、直感的に言うと大阪梅田の5倍、神戸の20倍はいるようです。(神戸はとにかく街に人自体が少ないように思えてなりません)

それから一番の印象は、とにかく外国人が多いことです。観光客が多いのは当然ですが、それよりも普通の生活の中に溶け込んでいる(とみられる)外国人が多いです。コンビニやその他のお店にはたくさんの外国人が働いていますね。電車の中でも明らかに日本で働いている風の人も大勢います。そういう意味で、やはり首都である東京はいち早く多民族都市になっているような気がします。コスモポリタン(多民族が融合する)シティーですね。メトロポリタン(人口密度の高い)シティーでもあるので、さしずめ「コストロポリタンシティー」とでも名付けましょう。

今、円安の影響で多くの観光客が日本に押し寄せ、そのほとんどは東京を旅程の一部に入れるはずです。今回、東京を久しぶりに訪れて、どなたから聞いたかは忘れましたが、地下鉄銀座線に乗っている人の7割は外国人だということでした。決してオーバーな言い方ではないと思いました。いろんな言語が聞こえてきます。英語、中国語はもちろん、韓国語、スペイン語、フランス語、広東語、どこかのアフリカの言葉・・・

シンガポールは私たちの住んでいた頃から、コスモポリタンシティーでした。そして多くの民族が本当に融和して仲良く暮らすことができる典型的ないい事例だったと思います。東京から始まって、この風景は各地に広がっていくのでしょうか。私は良いことだと思います。日本にいる外国の皆さんは一生懸命日本語で何かを伝えようとされています。私たちも日本語で押し通すのではなく、いろんな外国語に挑戦してみましょう。あ、英語は当たり前です。英語を習いましょう!

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