#018「キャラ」

昔からよく言われるのが「おっとりしている(ように見える)」ということです。自分が自分に思うのは真逆で、とにかく「せっかち」なことです。こんな180度違うような例はそうそうないとは思いますが、皆さんにも人から見られる性格と自分で思う性格にギャップがあると思ったことはないでしょうか。

 考えれば、人の性格ってひと言で言えてしまうほど単純なものではありませんよね。自分の性格でもそうですから、ましてや「Aさんの性格は~」とか、「Aさんは昔から○○のような人で」とか言うように、他人の性格を1~2行でまとめるという中学校の国語の問題のようなことはあり得ないと思います。

 自分でも自分の意外な面が見えてビックリすることもあるように、性格はいつも固定されたものではなく、その場その場のTPOや状況で変わったりします。また子供のときの性格が大人になってもそのままとは限らず、時間の経過によっても変わります。私も昔は実に人見知りで、無口な子供でしたが、今はとにかくよくしゃべる人間になりました。はい、無駄口をたたいてうるさがられることもあります。

 性格は人との関係によっても変わります。いつも一緒にいる人がせっかちであれば、それに順じて自分はゆっくりペースになったり、あるいは対抗してわざとそうしたりすることもあります。そのように、自然にも、自分で意図的にも変わるものでもあります。

 人から見られる性格と自認している性格の違いは最初に書きましたが、ときに自分自身が自分の性格の二重性に気づき、驚くこともあります。私は整理整頓がどちらかと言えば苦手で、ともすれば机の周りに書類や物品や本の山が出来たりします。要するに面倒くさがりです。しかし実は、ホコリが溜っているととても気になるし、少しの汚れでもすぐに拭きとるし、家具などがちょっとでも歪んでいると落ち着かないので直したりします。病的にまっすぐでないと落ち着きません。

 でも、待てよ。今まで書いてきたことって本当に「性格」というのかな。性質?性癖?くせ? 性格は英語では通常、キャラクターと訳されます。それが流行語になって「○○キャラ」というのはよく聞きますね。意外に「性格は・・・」と難しく考えるより、「○○キャラ」というほうが、その人の本質をついているのかもしれません。で私は?さしずめ「天然キャラ」、それが本質かもしれません。

コメント

コメントする

目次